【書評】ストーリーのつくりかた と ひろげかた 著者:イシイジロウ

私はエンターテイメントの仕事をしていないから、この本は無縁な世界の物。
とこの本を一目みて、そう思う人が多いと思います。

でも、「人生とは、自分のストーリーを書き上げる事」ですよね!。
関係なし!とは言えないですよね!
と言われれば、一見「私には関係ない。」と思えるこの本の存在が、読む価値のある要素を提示している事に想い至ります。

映画、小説、漫画等、我を忘れさせ魅了させてくれる所には、必ず波乱万丈なドラマ・ストーリーがあります。
誰しも、言葉には出さなくても、そんなドラマのヒーロー・ヒロインに成りたい、と内心では憧れているのではないでしょうか?

でも現実には、寂しい事に、憧れ通りになる人はほんの一握りに過ぎません。
悲しい事に、人生の終盤に来た時に、「自分が送ってきた人生には何か物足りなさを感じる!」
人に語れる物語が無い!
そう感じる人が、大多数なんだろうな!…と思います。

やはり、人生の終盤を迎えた時「あぁ面白かった。」と自分の人生を振り返り、満足を感じたい…と思いますよね!。
あなたはどうですか?
人生に手応えを感じていますか?

人生に手応えを感じられない人は、自分のストーリーを作る必要がある人だ!…と私は思います。 
自分の人生という白いキャンバスに、新たなストーリーを描き出してみませんか!
そして、その”ストーリーの実現”に向かい、行動を初めてみませんか!

おっと!「大変失礼しました」!。
少し熱くなり過ぎましたね。
今までの言葉は、自分に言い聞かせている物と、受け取って下さい。
もっと、自分の人生にストーリーを描き、それを実現する行動をとれば、もっと面白い人生になっていたのではないか?
そいう、後悔にも似た気持ちがあるから、つい熱く語ってしまいます。

でも改めて「人生に手応えを感じないのは何故?」と考えてみると、そういう言葉や視点が自分の中に無かった事に、原因があったのではないか?に想い至ります。

先ずは、ストーリーを自らの心に描くこと。
そして、実現への歩みを始める。
とにかく前に動く事が大事です。
何故ならば、自分自身から何もせずに、波乱万丈になる事は無いでしょうから。

面白い人生を生きるには「面白いとはどういう事なのか?」を知る事が必要だ!と私は考えています。
TVドラマ、映画、漫画など、面白い事の実例を見る事は沢山出来ます。
でも、TVドラマを見て「このドラマは面白かった!」で終わってはだめなのです。
「何で面白かったんだろう?」と自分に問い掛け、その面白さの秘密を知ってこそ、それを人生に生かす事が出来ます。

この本では、ストーリーの面白さは、どうして生まれるのか?
そこを、ハリウッドの映画産業、そして「映画アイアンマン」「映画君の名。」を題材に紐解いてくれています。

人生のストーリーとエンタメのストーリーには違いは有りますが、そのベクトルは同じ方向を向いてます。
エンタメのストーリー作りを学ぶ事は、自分の人生を面白くするストーリーを考える際、大変参考になると思います。

ただ、この本は専門的色合いが強いので、エンタメ系を専門としてストーリー作りを学びたいと考えている人達にこそ、特にお薦めしたい本です。
エンタメの脚本を面白くするノウハウが細かく分析されているので、必ずや為になると思います。

小説を書いてみたいという気持ちが有るので、ついストーリーという言葉にに引き寄されてしまいます。
しかし、ブログを書く事で一杯な状況なので、小説書きにチャレンジするのは何時になるやら?
何時何時迄という高いハードルは持たず、時間が出来たらチャレンジ、と緩い気持ちで良い。
そう、自分には言い聞かせています。

2021年8月29日記

本の明細
著書名:ストーリーのつくりかた、ひろげかた (大ヒット作品を生み出す物語の黄金律)
著者名:イシイジロウ
発行所:㈱星海社
第1刷発行日:2021年4月21日
定価:1000円+税

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