【書評】自宅ではじめる「ひとりビジネス」 著者:三宅哲之

この本は「今の会社の仕事は嫌だけど、食べる為には仕方がない!」と冒険を諦めている人にお勧めな本です。

気持ち的には「自分の好きな事で自立して、もっと自由に生きてみたい!」。
そう感じながらも、経験上「自分には無理!」と自分を無理やり納得させ、サラリーマン人生を送っている人が多くいるのではないでしょうか?
筆者がそういう人生を送ってきたので、その人達の気持ちが手に取る様に分かります。

やはり、会社を止める事で引き起されるリスクを恐れてしまうのです。
この本はまさにそういう人を意識して書かれた本であり、その為に最小限のリスクで新たな道に踏み出せる「複業」を提案しております。
「複業」とは、会社の仕事と給与補填的にサイドビジネスを同時に行う「副業」ではなく、会社を辞める事なく、自分のやりたい仕事を同時にやる「複数の本業」を行う事です。

まずは複業から始め、軌道に乗り自信が生まれたら起業する。
いきなり会社を辞め起業するという無理をしないで、まず始めるという事を重視するのです。

どうしても会社の仕事は、一部の上層部の人を除き、自分がやりたいからやるという「自分の時間」でなく、人から指示される「他人の時間」を過ごす事となってしまいます。
「他人の時間」を過ごすという事は、会社人生が「お金を稼ぐ為だけの時間」になるという事を示唆しています。
私の経験を振り返ってみた時、「本当にもったいない時間を過ごして来た」と感じています。
40年という長い時間を会社員として過ごしましたが、残念ながら過ごした時間に手応えを感じません。

やはり仕事という人生の大半を過ごす時間は、「自分のやりたい事をやる為の時間」にしないと「全て充実した手応えのある自分の時間」になり得ないのだろうと感じています。
チャレンジをせずに諦めている方は、本当に「このままでいいのか?」とまず問い掛け直してみて下さい。
「後悔は先に立たず」なのです。
やはり、振り返った時「ああ面白かった!」と言える事が理想。
と思っています。

リスクを恐れ、やりたい事に蓋をしているあなた。
何かを始めなければ、変わる事は出来ません。
でもそれがゆえ、「悶々としている」そんなあなたには、複業が向いていると思います。

この本には、複業をするには、どう考え、何をしなければいけないかが載っています。
変わりたいと望む方は、まずこの本を読んでみて下さい。

ただ、水を掛ける様ですが、やると決めてもそう簡単に出来る物ではないと思います。
リスクが無くても、実現するには二つの大きなハードルが有ります。

・ハードル1:複業に何をするか?アイディアが必要となります。
・ハードル2:複業の仕事内容が決まっても、それでお金を稼げるように事業化する事が必要となります。

この二つのハードルを飛び越える必要が有るのです。
でも悲観する事は有りません。
「だからこそ面白い」、と考えればいいのです。
全てその人の考え方次第で、事は進める事が出来ます。

この本にも、ハードルを飛ぶヒントは有ります。
そして実現した人は、このハードルをクリアした人達です。

あなたもそういう人になってみませんか?
一日の生活時間の全てを、他人から指示されるのでなく「自分の時間」にしたいと感じているならば、悩むのを止めて行動を始めるしかない!
そう私は思います。

*但し、注意点が有ります。
「会社が副業・複業を許可してくれる会社」である事が前提となります。

始める事は簡単な事ではありません。
そして、自分で始めるには勇気が、時には覚悟が必要です。
それでもやりたいと思えるかが、分岐点となります。
何もしないで変わる事は出来ません。
あなたは、新しい自分と会ってみたいと思いませんか?

2021年6月20日記

著本の明細
書名:自宅ではじめるひとりビジネス
著者名:三宅哲之
発行所:㈱ナツメ社
第1刷発行日:2020年10月1日
定価:1400円+税

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