【書評】死なない様に稼ぐ 著者:堀江貴文
堀江さんは、私のベンチマークする人です。
破天荒に見える行動に、自分勝手じゃないか?と色々と批判される事が多いのでしょうが、やはり、行動する人には魅力が有ります。
堀江さんは、常に本音を語り、その圧倒的な行動力で行動すべき指針を示し、そしてその言葉を裏付ける実績を作っています。
堀江さんの新書が発行されると、つい本を覗いてしまいます。
そして買うごとに、「早く動け!」というお叱りを頂いている気がします。
今回読んだ新書にも、気になる言葉が有りました。それは、
『「仮説(アイデア)をすぐ検証(実行)する」という事が出来ていない人が本当に多い』
という言葉です。
この言葉には、最先端を走るアメリカや中国などについていけてない日本人への憂いを感じます。
このままでは、日本は置いて行かれてしまう。
もっと考えを活性化して仮説を持ち、そして”思いついた仮説”はすぐ実行して欲しい。
そして、そういう人が増えて欲しい…という常々感じている想いが隠されている事を感じます。
そもそも、仮説を立てるという事は、問題を発見し、そこにビジネスチャンスを見つけ出す必要が有ります。
仮説を立てるという事からして、中々出来る物ではない!
問題意識を持ちながら情報を探し接する姿勢が有り、それをビジネス化する視点が自分の中にないと仮説は持てません。
出来ていない人にとっては、これを感じ、これを知るだけで、読む価値があると思います。
『アイデアを実行する事は、アイデアを思いつくより難しい』
by:イーロンマスク(アメリカの起業家)
*長澤宏樹氏の著書「アイデアをカタチにする技術」より抜粋。
行動しないと、事態は1mmも先に進まない。
でも実行する事には、多くのハードルがある。
それを乗り越えてこそ、”仮説”がビジネスとして動き出す。
そう、この言葉は指摘していると感じました。
この本には、堀江貴文さんが関わる事業「WAGYUMAFIA」と主宰するオンラインサロン「堀江貴文イノベーション大学校」から動き出したパン屋「小麦の奴隷」が主体となり事例が紹介されています。
その事業の始まりである仮説の発生経緯から、事業展開まで詳しい経過が乗っています。
思考の始まりから、その準備の過程が詳細に乗っています。
こういうビジネス化ノウハウが乗っている本は中々見かけません。
行動する知識は「情報の民主化」が進んだ現代では、誰にでも開かれている。
でも、行動する人は圧倒的に少ない。
これは、今がビジネスを始める大チャンスの時代が到来している事を示しています。
ビジネスを始めたい!でも何から始めたらいいのか分からない。
そういう悩みを抱えている人は是非読む事を推奨します。
変化の激しい「VUCAの時代」に生き残る考え方と具体的ノウハウを吸収でき、行動するヒントを得る事が出来ると思います。
この表紙の堀江さんがかじっているパンは、
パン屋「小麦の奴隷」が開発した名物パン
「ザックザクカレーパン」です。
わたしも食べてみたいです。
2021年4月11日 記
本の明細
著書名:死なないように稼ぐ。
著者名:堀江貴文
発行所:㈱ポプラ社
第1刷発行日:2021年3月22日
定価:860円+税