【気になった情報】新しいアート体験空間を作り出した”チームラボ”の結成ルーツから見える「”気付き”という”想い”を持続する事の大切さ」の学びについて

皆様は、チームラボのデジタルアート展覧会を見学をした事がありますか?
見学はしていないまでも、一度はTV動画で見た事が有りませんか?

展覧会を見た見学者の声を聞くと、部屋全体が、繋がり動くデジタルアートで埋め尽くされており、自分が展覧された映像に触れると映像がそれに反応し変化していく、アメージングな独特な体験を感じたとの事です。
実は私も、多くの人と同様、残念ながらTV動画でしか見ておりません。コロナが下火になり、チームラボのデジタルアート展が開催されれば、一度は、是が非でも見て体験してみたいと思っています。

ただ、チームラボのTV動画を見て、見学したいと思うと同時に、「こんな空間を何故作ろうと思ったのかな?」という素朴な興味を抱きました。

そして、昨年12月8日にTV放映された”TV東京のカンブリア宮殿の番組「常識破りのスペシャリスト集団『チームラボ』の正体」を視聴し「なるほど!」と疑問が解けました。

何故この様なデジタルアート空間が生まれて来たのか?
それは、チームラボの現代表である猪子寿之さんが、小学生時代に体験したストーリーが始まりだそうです。

本番組のMC村上龍さんからの質問:『徳島の裏山で写真を撮って、(その写真の中に)「自分は何処にもいない」とパニックになったそうだけど』という質問の答えの中に、その答えが見えて来ました。

【猪子代表の答え】~分かり易くするために少し筆者がカスタマイズしています。

森の風景の中を歩き回ると感動するのですね。(そして)見ているその森の(風景)の中には「自分」は確かにいるわけですね。でも、あまりに美しいから写真を撮ったんですね。当時はデジタルが無かったから、後で現像して(確認)すると、(その写真の中に)「自分」はいないし、(風景は)止まっているし、「レンズが特殊な空間の切り取り方をしている」と思った。

視点が固定されて動けなくなるし「境界」が出来る。そういう認識を生みやすいと思った。
それだけで世界を見るのはつまらないし、それだけで世界を認識すると「境界」が出来やすい認識になってしまうと思った。

…と答えています。

【猪子代表の独白】
レンズを通すと境界が出来たりするので、(自分の)身体を失ってしまう。そうではない何か空間の切り取り方をしたいと思ったのが一番始め。

たぶんこれが「猪子代表をデジタルアートに向かわせたルーツで有り」、「チームラボが持つている表現の底流」だと、私は感じました。

この表現の境界に関しては、私なりに感じた事があります。私はブログを始めてから、ブログに写真を乗せたいので良く写真を撮るようになりました。そして、写真を撮る際、例えば美しい夕暮れの写真を撮ると、もちろん腕前の影響はあると思いますが、カメラレンズの小さな長方形の中では、とても夕暮れの美しさへの自分の感動を表わす事が出来ないと思いました。正にレンズという長方形の「境界」が、自分の感動を表す制限になっていると、大変残念に感じた事を思い出します。

たぶん、猪子さんは、この「アート表現の境界」を打ち破る為に、「境界のない連続性のあるアート表現」と、「そのアート表現に自分が触れられ、触れる事でアートが変化し、その変化を通じてアート表現の中に一体化していく自分を感じる」という空間を作り出す事を目指したのではないかと感じました。

そして、こういうことが出来るデジタルアートの技術世界に可能性を見出し、このデジタルアート表現の世界に進んで来たのだろうと納得がいきました。

チームラボの作り出す空間は、いわゆるタブレット画面的な境界のある映像世界から、連続するリアルな空間へ拡張・転換される事で、その展示会への来訪者自身がアートの一部となり参加でき、体感できる新しい空間を作り上げています。そこがチームラボ展示品の凄い所、と私は受け止めています。
個人的には、今後この世界観がどう進化し、発展していくのか、そこを楽しみにしています。

長々とチームラボが作るデジタルアート空間の生まれたルーツやその世界に世界について、書き留めて来ましたが、この番組を通じてすごいなと思った事があります。一つは、小学生でありながら「表現の境界」を感じた事です。猪子さんの豊かな感受性をうらやましく感じるほどの”気付き”だなと思いました。

ただ、その資質のすごさ以上に一番すごいと感じた事は、この小学生で感じ生まれた「今ある世界への『違和感・不足感=気付き』で生まれた想い」を、成人するまで無くす事なく持ち続け、それを発展させながら見事にデジタルアートの世界として実現した事に有ります。

”想い”を持ち続けられたのは、ひょっとすると、この小学生で「気づき」を得た事を起点として、チームラボの創業、デジタルアートという新しい分野への挑戦、そして今に至るまで、「気付きを追求する」という夢の中で生きて来たからではないか?と感じさせられます。すくなくとも、この「気付き」を追ってきたからこそ、今の猪子さんが活躍できる環境が有り、人生が開けてきたのでないか?…と感じさせられました。

小学生のとき猪子さんが感じた「表現を限定させる境界」という概念の「気付き」。
もし、読者の方にも「気付き」が降りてきたら、絶対生かすべきだ!…私は、そう思っています。

「気付き」というものは、長い人生の中でもたくさん降りてくるものではない!少なくとも、私の人生では多く有りませんでした。それだけに、その少ない「気付き」を得たならば、忘れる事なく持ち続け、実現するように働きかけ、結果としてその果実を得て欲しい。そしてその事に夢中になって進めている過程にこそ、人生を充実させ、楽しくさせる”秘密”があるのかもしれない。

カンブリア宮殿の番組をみながら、そんな事を感じていました。
そして、皆様にも参考になるかと思い、「気になる情報」としてお届けしたいと思いました。

『人生にとって「”想い”を持ち、それを実現する」事こそが最も大事な目指すべき方向である。
そして、「学び」という行為は、「想いの実現」をより速く、より適正に、より中味を充実させられる力を身に付ける為に行う物。』
これが、私の直近の最も大きな「気付き」で有り、ブログ「実現力思考」を立ち上げたルーツです。

「言うは易し、行うは難し」で、なかなか思うようには中味が進んでいませんが、諦めずに進めてきています。
遅筆に皆様は、「う~ん?」本当にやる気あるの?~と言いたいのではないかと思いますが、私の気持ちは相変わらず前を向いています。

ですから、少しづつ、少しづつ前に進めて行きますので、気が向いたら、このブログを覗いて欲しいと思っています。

宜しくお願いたします。

2023年2月10日記

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