【実現力記事】「思考の型」を持つのが大切な理由
実現力記事の発行は、今回で10号目となります。
前回記事の9号記事は4月に記事投稿をしましたから、5か月ぶりとなります。遅筆で申し訳ありません。
尚、本記事よりは、題名タイトルの頭に【実現力記事】をつけさせて頂きます。何故かと言うと、記事内容が実現力の記事であることを明確にするためです。宜しくお願いいたします。
前回投稿記事までは、行動の起源である”想いを持つ事”を取り上げて思考してきました。”想い”を持つ事については、9号記事で自分なりに完結しましたので、この10号記事からは、実際にどうすれば「”想い”は”カタチ”に出来るのか?」について、思考を重ねていきたいと考えています。
要は、”想い”を”カタチ”にする為には「実践的には何をしなければいけないの?」という道筋を解き明かす思考をしていきたいと考えています。
そこで、いきなりでは有りますが、皆さんへの質問です。
【皆様は「思考の型」をお持ちでしょうか?】
この問いの回答にもし詰まるようであれば、あなたは仕事や問題に対して「場当たり的対処」や「その都度思い付きでの対処」をしている事の証明となります。実の所、自分の現状を告白すると、私も残念ながら明確な「思考の型」を持っておりませんでした。この事は、実現力思考ブログを始めたからこそ気付いた事です。
「思考の型」を持たないと何が問題なのでしょう?
「思考の型」を持たないと、「”想い”を持った!だから実現のために行動しよう」と思っても、どう進めれば良いのかが分からない。分からないから「動けない」。動けないから”想い”の熱は冷め、”想い”は忘れ去られて行く。
こうして、”想い”は実現せず、人は何時しか日常に埋没し、一歩先に進む「変わるチャンス」そして「ワクワクする人生の時間」を逃してしまうのです。
では、「思考の型」とは何でしょう?
私が言う「思考の型」というのは、決められた思考する手順=「思考のステップ」の事で、「思考の構造設計図」とも言えるものです。
多分どんな人でも、明確に説明出来ないとしても自分流の「思考の型」を持ち、仕事を進めているのだと思います。ただ、明文化されていないがゆえ、常に同じ品質で仕事を進められないし、十分に効率化されているとは言えない物が多いのではないかと推測されます。
「思考の型」の例を言えば、ビジネスに携わるほとんどの人が知っている「PDCAのサイクル」が挙げられます。いわゆる 「Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)のサイクルを繰り返し行うことで、継続的な業務の改善を促す技法」の事です。
でもどれだけの人がこのPDCAを使えているのでしょうか?
正直、使いこなしている人は、少ないのではないか?…そう私は感じています。
確かにPDCAは、Plan→Do→Check→Actionと仕事を進める思考の粗い道筋(道順)を表しているので、速くは出来なくてもゴールへは届くものと思えます。でも、粗い道筋のみでは、現代の早さ(+速さ)とクオリティに答える事が出来ず、実使用が困難な物になってしまっていると考えています。
【抽象から具象へ】
行動は、もっと「思考が、行動し易い単位に細分化・シンプル化」されていかないと、実際には行動に移れない!
つまり、抽象を具象化(いわゆるTodo レベルに記述される形に)されないと、実際の行動が上手く出来ない。…という事です。
例えば「計画(Plan)」してね!と言われても、どうすれば計画出来るのか?という段階で詰まってしまうのです。「計画=Plan」という言葉は、もともと抽象的言葉ですから、計画という言葉では前に進めないのです。つまり、もっと計画を分解して行為に移せるまで具象化(具体化)をしないと具体的な行動が出来ないのです。
では、どうすれば具象化を進められるのでしょう?
下図(抽象を具象へ転換するステップループの構造イメージ図)が、私が考える「抽象を具象化」する「思考の型」のイメージ図です。この図(PDCAを例で作成しています)を説明しているのが下記①~③です。
①仕事の進め方は、ほとんどが「ステップを踏んで」進められる。→簡単に言えば、ほとんどの仕事の工程には順番(P→D→C→D)があり、それに従ってこそ仕事が遂行されるという事です。尚、例に挙げた「PDCA」という名称は(工程の英字の頭文字を取って)仕事のカテゴリーを表すと共に、仕事のステップ(順番)を表しています。
*尚、ステップはループ状に何度もサイクルとして回すものと、一回のみで完結するものが有りますが、一覧性をもたらせる為、一回で完結するステップもループとして図示しております。
②各ステップは複層化することで具象化を深めていく。→「下図一層目であるPDCA」の各カテゴリーの仕事は、おのおの各自の仕事のステップが有り、各カテゴリーごとに二層目としてステップループ化します。二層目でも具体化が不十分な項目が有れば三層目へと、行動出来る大きさになるまで複層化(切り分ける)させていくのです。複層化の目的は、より行動への具体化(Todo化)を進める為、実行動レベルまで細分化していく事にあります。例として挙げますと、富田和成さんの著書「鬼束PDCA」の第一層PDCAの計画のカテゴリーステップ(表のP)は、下記の通り第二層で8つのステップループに分解され、具体化が進められています。
*鬼束PDCAの第二層P(計画)カテゴリーのステップ例
1:ゴールを定量化する。2:現状とのギャップを洗い出す。3:ギャップを埋める課題を考える。4:課題を優先付けして3つに絞る。5:各課題をKPI化する。6:KPIを達成する解決策を考える。7:解決案を優先度付けする。8:計画を見える化する。
いかがですか?思考が行動できる単位にまで具体化されていると感じませんか?ここまで具体的に記述されると仕事が前に進められそうですよね!
③複層化のループに名称を付けました。一層目の表題名ともなるステップループは「メインループ=この表ではPDCA」という名称にしました。二層目のステップループはメインループの各カテゴリーのステップの具体化を進めるループで「サブループ=例として上記鬼束PDCAのPカテゴリーステップ」と命名しました。三層目のステップループは、役割としてサブループでも具体化が不十分な項目に対し、更に具体化を深めるループで「サードループ=下図で言えばPカテゴリーのサブループの項目を分解する右側のループ」と命名致しました。
*内容によっては、三層目のループ(サードループ)でも具体化が進まなければ四層目のループが必要になるかもしれませんが、複雑になり過ぎますので、複層化は3段階で基本終了し、あとは個別扱いとします。
【抽象を具象へ転換するステップループの構造イメージ図】
結論的にいうと、私の言う「思考の型」とは、【仕事の目的・目標達成の為、課題を具体的行動に移せる単位に分解する為に記述された「思考のステップテンプレート記述表」】という事です。(*尚、テンプレートとは、ちょっと手を加えるだけで目的のデータを作れる、ひな形のファイルのことです。…WEB検索し引用。)
この「思考のステップテンプレート」記述表を持てば、その記述内容に従い、考え・仕事を進めれば良いので、迷いなく一直線に仕事を進められます。変化の激しい現代では、スピード感を持って結果を出す事が最も求められており、悩む時間は進め方でなく、対策の内容にこそ時間を使うべきです。「思考の型」を持つ事は人生の時間を無駄なく活用する為に有効なノウハウになる。…と私は考えております。
では、「思考のステップテンプレート」を示してください!と言いたいですよね!
…大変申し訳ありませんが、かなりハードルの高い慎重に検証が必要な難問なので、今現在も思案中です。
しばし(もっと長くなるかも…)お待ちください。
思案の悩みの一つとして挙げるなら、思考のステップテンプレートを1つにしたいと考えておりましたが、どうも「4つぐらい必要かも」と感じている事に有ります。内容的には、下記の通りです。
①課題に未知の部分が多いスタートアップ事案向けの思考ステップテンプレート。
②課題が明確な問題解決事案向け思考ステップテンプレート。
③周囲を動かす必要のある、企画として立ち上げたい企画事案向け思考ステップテンプレート。
④深く思案する時間のない、直ぐ答えを要求される緊急かつ直観的処理事案向け思考ステップテンプレート。
「思考の型」は実現力思考の重要な部分です。なので、あまり急がず、出来るだけシンプルに、そして内容重視でまとめていきたいと考えています。
お待たせするとは思いますが、宜しくお願いいたします。
今年の夏は高温の日が続いたので、年齢もあり結構体力を削がれました。
でもようやく秋めいてきて、体力的に一息ついています。
ただ、どうもコロナが収まる事が無さそうなので、出掛けられず気分転換が出来ず困っています。
コロナ発生以前は、月一回開催していた奥さんとの外食会と年一度の旅行で気分転換が出来ていました。
でも、コロナの後遺症の話などを聞くと、どうしても出掛けるのに二の足を踏んでしまいます。
やはり、家族には病気をうつしたくない!
そういう気持ちが出てしまいます。
今はまだ辛抱の時期、いい時も来るさ!
と自分を慰めながら、最近は過ごしています。
2022年9月6日記