【書評】「脳の最適化」がもたらす UCLAで学んだ「超高速」勉強法 著者:児玉光雄
人生にとって時間は有限!
そして、人は、「学ぶ」というインプットをするから「行動」というアウトプットが出来る。
この二つの事実が、人生における効率的で高速な学習の大切さを示唆してくれています。
ただ、注意すべき点は、学んで得た知識は、生活の場面で実際に生かされてこそ、学んだ価値が出る事を忘れてはいけない事です。ただ勉強しただけで満足しては意味がない!知識は実践出来てこそ意味が生じるという事を、常に意識しなければいけない!そう思っています。
本をたくさん読んだ。でも、現実の生活は1mmも変わらない!「それじゃ意味ないじゃん!」ですよね。でも多くの人が、学びを生かし切れていない!そう私は感じています。
自戒を込めて、上記の事を自分なりにキーワード化してみました。名付けて「学び実践化思考」です。「学んだ知識を使わない?じゃー何の為に学ぶの?…」そういう問いが以前から自分に有り、「学んだ知識は、即実践で使われる様に自分に突っ込みを入れる」概念として、このキーワードを作りました。
ちょっとストレート過ぎて”ダサイ”感じのキーワードですが、内容に共感された方は、新しい学びを得た時「でも、この学びをどうやって実践に生かすつもり?」と自分に突っ込みを入れてみて下さい。
知識は、使われてこそ価値がでる!
この本の良さは、使われれる仕組み「学んだ知識を実践化出来る、具体的メソッド」を中心に編集されている所に有ります。著者曰く、この本では「高速学習を可能にする為の具体的ノウハウ、ちょっとした頭の使い方のコツ、モチベーションアップのテクニック、集中力・記憶力の高め方」の内容でまとめているとの事です。尚、実践を補佐するチェックシートも沢山添付されております。
ちなみに、早速私が取上げて、実践にトライした結果をご報告致します。
実は、最近の悩みとして、「昼食後に眠気が走る」「集中力が出ず、遅速学習化してしまっている」という悩みが有りました。一向に先に進まないから、そんな自分にイライラしてしまう。いわゆる悪循環に陥っていました。
そこで、この対策として、この本に照会されてる方法を採り入れてみました。
①:昼食後に運動を採り入れる。→速足で10分散歩してから学習を始める。
②:学習時間を30分単位として、間に5分の休憩を入れ(学習25分+休憩5分)、深呼吸、ストレッチ、部屋内歩きなど気分転換と脳の休息を図る。
*短い時間で、効率的に学ぶ学習法は、突然生まれる隙間時間の活用にも応用可能と感じています。
③:睡眠時間が短くてどうしても眠い時は、5分~10分昼寝する。
まだ、導入後4日しかたっておりませんが、結果としては大正解と思っています。1日だけ夜の睡眠不足で眠くなりました(この時は5分の昼寝をしました)が、ほぼ眠くなることが無く、集中力が大いに増したと実感しています。何故ならば、稼動時間が”エッ、もう25分過ぎたの?”と思うぐらい速いのです。そして、予定の2時間をきっちり使いこなせ、進行具合も希望以上の成果が上がりました。
上記の他に、今後試してみたいと思っているメソッドが有ります。紹介されている「マインドフルネス」「ワーキングメモリー強化の為の”20秒ルール」は是非とも時間を取って、チャレンジしたいと考えています。
UCLAで2年間という短期留学、且つ英語が話せない言葉のハンディを持ちながら、優秀な成績で終えられたのは、時間の効率化を教授に教えを請うなど積極的な行動と思考で効率化への追求したからこそで、またそれは「紹介されたメソッドが有効な証拠」だ、と本を読みながら感じました。
新しい自分に変わりたい、でも思う様に学ぶ時間が取れないとお悩みの方には、高速学習化のヒント満載のこの本は、おススメできる本と感じました。
この時期は、やはり桜ですね。
一昨日から少し寒さがぶり返して来たので、花の散りが遅くなりもう少し楽しめそうです。
しかし、本当に月日の経つのが速い。
あっという間に、もう四月。
年の初めに立てた目標も手つかずのまま四半期を終えてしまいました。
皆様はどうですか?順調ですか?
上手くいってない人は、こういう節目を利用して立て直しを図りたいものですね!
私は、とにかくインプットとアウトプットを速くする為の方策をターゲットとして、模索をしていきたいと考えています。
2022年4月3日記
本の明細
著書名:【書評】「脳の最適化」がもたらす UCLAで学んだ「超高速」勉強法
著者名:児玉光雄
発行所:㈱青春出版社
第1刷発行日:2022年1月15日
定価:1050円+税