【書評】破戒のススメ 我慢の奴隷から脱出する44の行動哲学 著者:堀江貴文
堀江貴文さんの著書を取上げるのは、このブログを立ち上げてから三度目に成ります。何故か堀江さんの本は、定期的に読みたくなってしまいます。
多分ですが、私が堀江さんの著書を読みたくなる秘密は、その結果を出し続ける「実現力」にあると思います。自分が憧れながら、行動出来ていないから、自分を叱咤したくなり、その「言動のシャワーを浴びたい」と新書が出るとつい読んでしまうのです。
何に惹き付けられるのかと言うと、周囲に忖度する事が一切ない首尾一貫した言動に魅力をかんじるのです。そして、やりたい事を次々と現実化していくその実現力に魅了されてしまいます。
堀江さんがこれだけ著書を出すのは、多分、あまりにも行動に移さない人々ばかりで、「あきれ返っている」のだと思います。あくまでも記憶ですが、「嫌われる勇気」の本がベストセラーになり多くの人に読まれた時、堀江さんはこれで皆が行動の大切さを理解し、背中を押され、行動する様になるのではないかと期待したそうです。でも現実は期待したようにはならなかったと嘆いていました。
私も行動出来ていない当事者なので、今のままでは堀江さんから卒業する事が出来ません。ただ答えはある意味明確です。それは、「想いを持ったら実現に向け行動する」。その一択だと言う事です。その意味で実現へ向け行動を始める際ののハードルは、自分の「意思」のみなのです。
それこそ日本テレビの番組「真犯人フラグ」に出て来る刑事のセリフ「やるの?やらないの?どっち?」の二択に「やる!」と常に答えられれば、堀江さんから卒業出来るのだと思います。
書き出しから、自分の思い入れの話で、どうも違った方向へ進んでしまったので、この本の書評の方向へ戻ります。
堀江さんは、コロナ下で「不要不急な事をするのは悪、感染の原因」として、大勢の会食やイベントを標的として「我慢」を強いられている事に、それこそ我慢できない様です。この本は、コロナ下だから見えて来た日本社会が今も持ち続ける「我慢=美徳」という「無意味で自由を縛り付ける戒め(イマシメ=行動を制限する縛り)」の「破戒」の必要性と、「それに対し反論する事もせず、同調圧力に負けてしまう人々」へ向けての、堀江さんの「”怒り”と”対処法の指南”の書」と感じています。
堀江さんが考える「不要不急な物」というのは、それこそが「人間の喜びや楽しみを生み出す価値ある物」だという事だそうです。
何故ならば、堀江さん曰く、『不要不急は遊び・趣味・飲食だけでなく、会社・銀行・鉄道・道路そしてインターネット…など文明の基礎を築いてきた多くのインフラは「今はないけれど、あったら便利だろうな」という、人々の「不要不急への願望」から生まれた物』。だから、人類は不要不急によって発展してきたといえる。
(つまり)「不要不急を禁じることは、人間そのものを完全否定するのと同じ事なのだ」。(コロナ下で)今必要なのは我慢力でも相手を見張る監視力でもない。規制だらけの中で不要不急をやり遂げる「思考と行動の筋肉」だ。「我慢という戒めを破戒」し、不要不急のチャレンジを、思い付くまま、やりたい時にやろう!…と堀江さん。
コロナで大切な人を失ってしまった人、コロナの後遺症で苦しんでいる人から見れば、そういう意見は、大切な人の命や健康が守られているからこそ言えるセリフ。…と反発があるかも知れません。でも、それが堀江さんです。常に行動を最優先させ、その実績で人に範を示し勇気を与え続ける人だから言えるポジティブな指摘と、私は感じています。
もし、あなたがコロナ下で弱気になっているなら、ぜひホリエモン語録のシャワーを浴びて下さい。そして、元気とやる気を取り戻して下さい!
この所、高圧線の写真撮影にはまり気味です。
張り巡らされた電線が写り込むのが嫌で、比較的電線の写り込みにくい高圧線の写真を写していたら、なにか高圧線の色々な表情が見られる様になり、面白くなりました。
今回は、月が重なって見えたので、貴重なショットと思われ、写してみました。
ブログの”箸休め”みたいな感じにしたいと思って始めましたが、写真を写している内に意外と面白くなってきています。
肖像権の関係より、人物像の撮影は難しいので、風景写真中心となりますが、コロナが改善したら遠出して撮影したいと考えています。
2022年2月20日記
本の明細
著書名:破戒のススメ 我慢の奴隷から脱出する44の行動哲学
著者名:堀江貴文
発行所:㈱実務教育出版
第1刷発行日:2021年9月30日
定価:1300円+税