【日常記事】家事協力のススメ~奥様が家族の時間を作ってくれていた。

昨年暮れに、私の奥さんが自宅内で転倒により足を骨折してしまいました。結果的に三週間の入院となり、必然的に自分も家事をせざるを得ない状況と成りました。

この間、家事を二人の息子と分け合い、この三週間を乗り切りましたが、学ぶことの多い三週間となりました。

私の担当は、三食の食事に必要になる食材買い付けと生活必需品の買い付け、ゴミのまとめとゴミ出しそして食後の食器洗いを主体として行いました。料理、洗濯、風呂掃除は、二人の息子が担当する事となりました。

食材買い付けとゴミまとめとゴミ出しそして食器洗い、一見大したことはないと思えますが、専任として担当してみるとこれが思った以上の負担となり、ブログ書きの時間を思った以上に削らされてしまいました。

例えば、食材の買い付けと言っても、単純に買いに行けば良いのではなく、その前にメーンの夕食を子供と打合せし献立を決め、必要な食材を割り出し、在庫状況を確認し、どこのメーカーの物をどこで買うのかを決め、その後日常品に不足はないか確認した後で買い出しに出かける。つまり、買い出し一つにしても多くの打合せ・段取り・確認が有り、予想以上に時間をとられてしまいます。結果として入院の期間、ブログに割く時間が三分の一ぐらいになってしまいました。

一方子供の方は、夕食を何にするか、食材は何が必要になるか、どう料理するかを決め、料理が完了するまで家事仕事が終わりません。又、それが終わっても、直ぐに明日の夕食の事を考える事が必要になり、息子曰く、食事の事を考えると「頭が休まる暇がない」とすっかり衰弱してしまいました。尚、朝食と昼食は、各自で用意し各自で食べる事にしたので、夕食だけでこの有様となりました。

この三週間の家事仕事を三人がかりで行っても、すっかり三人ともヘトヘトの状態になりました。これを奥さんは一人で全部回している。例え慣れてるから違うとしても、正にスーパーマンと感じてしまいました。そして、私と結婚してから40年余り、文句も言わず、ほぼ1日も欠かさず家事をし続けてくれている。

奥さんが居るから、「自分がやりたい事をやる時間が作れる!」のだと、身をもって知る事が出来ました。奥さんの骨折は悲しい出来事でしたが、男三人にとっては、奥さんの存在が、いかに自分達の生活を成り立たせる為に貢献してくれているかを知る貴重な時間と成りました。

この経験から、奥さんは自分の時間を作れているのだろうか?私は奥さんの自分時間確保の為に、何が出来ているのだろうか?こんな問いが、自分の中に生まれて来ています。

そこで、奥さんの怪我の前は、ゴミ出しの準備のみが私の家事の守備範囲でしたが、まずは奥さんの家事の動線を考えて、極力手間が生じない様(例えば、食後に使った食器をシンクの前に置いていたのを、汚れ面を軽く水洗いし、水を満たした金属桶に入れておく)に考え、家事の負担が少なくなるよう配慮する。そしてゴミ出しの準備だけでなく、ゴミ出しも担当する。…ともう一歩踏み込んで家事協力をし、奥さんの計算できる自分時間を増やす協力をしようと考え、すでに始めています。

今回の出来事で学んだ事は、平穏が当たり前と思っていた生活は、実は当たり前に出来上がっているのでは無いと言う事です。平穏が当たり前になる様、奥さんがデザインし、それを「当たり前にこなしてくれていたからこそ成立していたんだ!」。「当たり前というのは、実は珠玉の時間!」なのだと言う事を学びました。

「平穏が当たり前」の生活を送れる環境を作る為には、家族全員がもっと家族一人一人を理解し合い、その理解の上で家族一人一人がやるべき事をやり、そして思いやりを持って支え合ってこそ作れるものなのだ。…そう感じたので、そういう環境作りをしようと、今は思っています。

【家事協力のススメ】
読者の皆様、上記の内容に共感頂けたでしょうか?もし、共感できたなら是非とも自分でトライしてみて下さい。体験してみてこそ理解が深まります。是非とも連休の一日を奥さんに休んで頂いて、全ての家事を一人でどこまで出来るか実践してみて下さい。ただ、この実験も事前準備が必要です。例えば洗濯にしても、何の洗剤をどの程度入れ、どう洗濯機を回すのかを事前にやって出来る様にしなければなりません。当然、食事の支度も事前に出来る様にする必要が有ります。でも、奥さんへの理解を深める為には、その努力を惜しんでは出来ません。

そして、そのトライをしてみれば、まず間違いなく、奥さんへの深い感謝の気持ちを持つ事になると思います。

想定外が起こるのが人生。
今回の奥さんの骨折は、正に想定外の事件でした。
高齢化した自分なら、来たか!と思うのですが、まさか8歳も年下の奥さんに起こるなんて!
それも忙しい年末のクリスマスの前々日に起きるとは!
正に「!!」マークでした。
油断していたのかもしれません。
でも、嘆いても仕方がない事ですよね!
この事故を事例として、どう安全な環境を作っていくか?そここそがすべきこと。
そう考えて、家の中の危険を放置しない様、改善を重ねていきたいと考えています。

2022年1月30日記

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