【気になった情報】中国ユニコーン企業「ロヨルCEO リュウ・ジホウ氏」の贈るスタートアップ(起業)する人への言葉

今回は、12月10日のNHKBS-1で放送された「コロナシフトでつくる日本の未来~イノベーション強国を目指す」、「落合陽一と考える!日本のイノベーションを強くする方法」という特集番組からの情報です。この番組を視聴したのは、私自身が「何故イノベーションを起こす企業が日本から出なくなったのか?」という疑問と危機感を感じているので、その理由に迫る番組と感じ視聴してみました。

この番組によると日本のイノベーションは、中国とアメリカに大差を付けられています。その象徴は、ユニコーン企業の国別数字及び国別論文数の推移に現れています。
①国別のユニコーン企業数:アメリカ459社(全体の約5割)、中国169社(全体の約2割)、日本6社(全体の約1%以下)。
⑥国別論文数(2019年):中国約50万、アメリカ約40万、日本10万に届かず。
との事です。*ユニコーン企業とは、設立10年以内で、企業評価額10億ドル以上の非上場企業の事です。

陽が昇る勢いの中国に比較し、バブル崩壊前には「ジャパンアズNO1」と言われていた頃の日本の面影は、今は全く感じられない状況です。
何故、日本はこうなってしまったのか? その事に関して、京都大学名誉教授の山口栄一さんが、次のように述べています(一部編集しています)。

・日本でイノベーションが生まれた理由については:「1990年代に日本のイノベーションのエンジンが回っていたのは、日本の民間企業がアメリカと並んで、きちんと基礎研究やっていたから。大学の純粋な研究と産業界との間をきちんと民間企業の研究所が結んでいたおかげで、様々なイノベーションが1990年代は生まれた。」

・一方イノベーションが衰退した原因については:「1990年代終わりごろ、アメリカからの輸入で、1990年代初めから企業が「株主の価値を重視する経営スタイルに変わった」ため、直ぐに利益が出ない物は一切やれなくなり、長期的な視野に立つが利益が直ぐでない基礎研究は真っ先に切られた。その為、研究者は半分くらいが大学へ(主に地方大学)、1/4ぐらいは韓国・中国企業に流れ韓国・中国は勢い付き、日本は研究の土壌がやせ細った。その結果、根本的にサイエンスがイノベーションを作るんだという心意気を失っている。もはや亡国で、最終的に国が滅びてしまう一歩手前に来ている。」

そして「もう大企業からイノベーションは生まれないですか?」の番組担当の質問に対し、教授の答えは→生まれないと思う。…と述べています。

こういう研究の衰退や優秀な人材を失うという結果を招いたのは、やはり企業が未熟であったためとも捉えられます。そして、国もそれに対し適切な政策上の対策を打ってこなかった事を示していると、私は考えています。何故なら短期利益を追う経営スタイルはアメリカからの輸入である事。にもかかわらず、当のアメリカの基礎研究は論文数では急成長した中国に追い抜かれたが、その後も衰えず伸びている所を見ると「日本全体の社会の未熟さ」に原因があると思われて仕方が有りません。

でも嘆いているだけでは何も変わらないので、次の時代のリーダー達に国を先導してもらうしかない。…そう期待を込めて考えています。

今回「気になった情報」は、中国深圳にあるユニコーン企業のCEOである「リュウ・ジホウ」さんが、落合恵一さんからの質問に答えた言葉です。ちなみに、リュウ・ジホウさんは、アメリカスタンフォード大学在学中にフレキシブルディスプレイのアイディアを思い付き、世界で初めてフレキシブルディスプレイの折りたたみ式スマートフォンの製品化に成功した企業「ROYOLE」のCEOです。

落合恵一さんからの質問:「これからスタートアップする人に対して、どういうメッセージがあるかを聞きたい。」
リュウ・ジホウさんからの返答:「何よりも情熱ですね。そして、自分の夢が正しいのだという信念です。何故ならその実現をはばむ壁が次々と現れ、何度も諦めさせようとするからです。スタートアップで大切な事は、強く信じる事です。思い描いた未来を必ず実現できると、そして何があっても笑顔でいること。私の経験で言うと、これが一番大切だと思います。」

*開発の方針や戦略を考える時に大事にしているのは、人間が本質的に何を求めているのか?ということ。そこに製品化のヒントが有ります。現在は、人がコミュニケーションしたいという欲求だと思います。…リュウ・ジホウさんの言葉です。…参考までに。

*新しい事を始めると、多くのハードルが待ち受けています。負けることなく自信を持って前に進んでもらいたく思い、この言葉を取りあげてみました。
この情報がこれから起業を考えている人に、少しでも勇気づけに成ったなら幸いです。

多くの人が企業をスタートアップし、活き活きと日本が活性化している姿を見たい!…これは私の本当の気持ちです。

中国の勢いには、目を見張ります。
日本も何とかして巻き返して欲しい!

…と他人任せではいけないですよね!
NHK番組の”チコちゃんに叱られる”の様に、「ボーッとして生きてるじゃね~よ!」
そう、私も言われてる気がします。

2021年12月19日記

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