【気になった情報】一流編集者だから見える表現の天才達の「我がまま」論

今回もNHK2ch番組スイッチインタビュー達人達での「気になった情報」をお届けいたします。

やはり、この番組に出る成果を出している人達の言葉には、深みが有り面白く、私の心に刺さるものが多いのでつい取上げてしまいます。
今回は、編集の仕事で共に力量を示されている、スタジオジプリ映画プロデューサーの鈴木敏夫さんと編集者・演出家・評論家の津野海太郎さんの対談で、津野さんが言った「(天才達の価値を言い表す)”我がまま”論」について、感じたことをお届けいたします。

【番組で気になった津野さんの言葉(抜粋)】

[面倒くさい人は興味深い。よく言うのだけれども、「我がまま」っていうのは、自由っていうことだと思う。「我がまま」を自分勝手だと言って、圧迫したら、世の中息が絶えちゃうし息苦しくなる。(面倒くさい)人達が存在してくれるからこそ、自由っていうものが保たれる。]

編集を担当する際、天才達の「我がまま」に付合うのは面倒くさくい所もあるけれど、[我がまま」という自分の意思を貫く人達(天才達)がいるから、古い価値観を破った自由な発想で、新しいものが生まれる来ることが出来る。…と言いたいのだと解釈しました。

「我がまま」な人というと、普通は「自分勝手で付合うのは遠慮したい人」と考えますが、天才たちは時代を切り開く為に「自分流をつら抜いているから一見”我がまま”に見える」のかと。
嫌われたくないので時に軟弱になってしまう自分を、少し反省しなくてはいけないなと感じました。

今年のノーベル物理学賞の真鍋淑郎さんは、帰化しアメリカ人となっていますが、真鍋さん曰く日本には帰りたくないそうです。理由としては[米国では他人がどう感じるかを気にせず、自分のやりたいことが出来る。」からだそうです。

日本は同調圧力が強いようです。和を重んじる為なのか、既存の価値観を人に押し付け「同質であることが和の為には必要なことであり美徳」だ…と。でもこれは、自分の個性を殺す事でもありますよね!

話は変わりますが、最近読んだ本「アサーション入門:平木典子著」にもこの「我がまま」についての記述が有りましたので、抜粋してご紹介します。
[日本語では「わがまま」を自分勝手という意味に使いますが、この言葉は、「我がまま」、つまり「私のありのまま」という意味に受け取りたいものです。]

自分を生かすには、既存にある価値観や心の中に住み着いている前提に縛られず、「本来どうあるべきか」という問い掛けの下、ゼロベースで自由に発想することが必要になる。でも、既存の価値感への同調圧力に対抗する力がないと、それが出来ない。
その対抗する力が「我がまま」であるということ。それは「我が、まま」を貫くことといえる。

「嫌われる勇気」という本がベストセラーに成りましたが、これは「自分が自分である為には、嫌われるということを恐れてはいけない」という趣旨だととらえています。
環境が息苦しくて嫌だ!…と感じている方。
自分を出すことに躊躇してしまっている方。
嫌われることを恐れることなく「我が、まま」になってみませんか?
世界を他人の物でなく、自分の物にする為に…。

世界をリードするものを見かけなくなっている日本。
何か国全体に活力を感じません。
日本って元気を失ってないか?
TV番組の「日本沈没」が違う形で起きているのではないか?
そういう危機感を感じます。
一人一人が、自分事ととらえて、活気ある日本になると良いな!
その為にも、周りを気にせず「我が、まま」を貫いて欲しいな!
最近は、そんなことを考えています。

2021年10月24日記

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