【気になった情報】 バイオリニスト・作曲家 川井都子さんに見る思考転換の成功事例
NHK2チャンネルの「スイッチインタビュー」は私が良く見るTV番組ですが、今回の「気になった情報」記事は、そこでの対談で明かされた川井都子さんのエピソードを題材としております。
皆さんも一度は、川井さんのバイオリン演奏をTVで見た事があると思いますが、視線を無限の宇宙に向ける様にし、情感一杯に弾く演奏は、しばし我を忘れさせ異世界に連れ出してくれます。
とても魅力的で、大好きな演奏家です。
尚、対談の相手は、プラネタリウムクリエーターの大平貴行さんです。
川井さんは、6歳頃にラジオで聞いた「バイオリン協奏曲」のバイオリンの音色にしびれ、心を奪われてから、バイオリンの虜になったそうです。
ただ、そのまま順調にバイオリストなれた訳でなく、バイオリストになる為の最大の危機があったとの事です。
それは、中学生の終わりから高校生に掛けて、舞台恐怖症になった事だそうで、舞台で弾く事が怖くてたまらなくなってしまったとの事です。
舞台恐怖症を持つようになった原因は、当時のバイオリンの先生の言葉で「バイオリンは体操に似ている」「どんなにいい演技をしても平均台から落ちたら0点なのよ」と言われた事から、失敗への恐怖心が生まれてしまったとの事です。
失敗してはいけない!万が一演奏中に頭が真っ白に成ったらどうしよう!という恐怖が常に付きまとう様になってしまい、どんなに練習で弾けても何が起こるか分からないって言う恐怖心から抜け出せなかったとの事です。
川井さんは、この演奏家に訪れた最大の危機をどう突破したのでしょう!
それが、今回照会をしたい思考転換の成功事例です。
私も、レベルは違いますが、過去にクラシックギターで人前で演奏する際に上がり恐怖症に悩んだ経験があるので、恐怖心を克服する難しさが分かります。
だからこそ、その思考転換の成功の秘密を、読者の皆様にお届けする価値があると思いました。
以下は、川井さんが語った舞台恐怖症から抜け出した思考転換の内容です。
【それまでは、練習を死ぬほどするしかないと思っていたが、ある日気が付いたんですね。
「目線」。
「目線」って、意識と繋がっている訳です。
ずっと、自分の動いている手だったり、弓だったりに視線が行くと、どんどん弾いているって作業に意識が行くんですね。
だから緊張から離れられないのですが、自分が弾いてる側でなくて、その音に包まれている人っていう意識になれるのが、音が飛んでいく方に視線をちょっとやった時に、抜けられたんです。
音の側に自分がいる。
弾く側じゃなくて!】
以上が川井さんの言葉です。
一見、音楽の世界は分からないし、自分に関係ないと思う人が多いでしょうが、音楽以外でも何らかの人前恐怖症を持つ方には、そこから抜け出す意識の持ち方、心の持ち方の参考となります。
他人との比較や、見られている自分を意識しすぎる事で起きる自意識過剰での失敗に悩む人には、そこから抜け出すヒントになると思います。
私なりに解釈すると、自分に目が行き過ぎる事で、失敗したらどうしよう?笑われるかな?とか余計なネガティヴな思いに駆られてしまう。
だから、視線を自分へ向けるのでなく、やる事その事に目線を向け、楽しみを感じる事で、自意識から抜け出せる。…という事かなと思います。
意識を変えれば、世界が変わる。
今ある自分のマインドセットに上書きして、変化を手繰り寄せましょう。
「出来ると思えば出来る、出来ないと思えば出来ない。これは、ゆるぎない絶対的な法則である。」
と、パブロ・ピカソは言っています。
「信じる」強い意志が状況を変える。
諦めずに打開策を考えましょう!
2021年9月25日記