【書評】雑談の一流、二流、三流 著者:桐生稔
雑談が出来ていれば、人生はもっと面白い物になっただろう!
雑談が出来ていれば、もっと多彩な友達関係が作れていただろう!
雑談が出来ていれば、もっと楽しく、充実した時間が送れただろう!
雑談が出来ていれば、・・・。
雑談の大切さに気付いた時、本当に残念な気持ちに陥りました。あまりにも気付くのが遅すぎた…と。
それまでの私は、雑談で盛り上がっている人達を横目で見て、うらやましく感じながらも、ちょっと私には出来ないな~、…と諦めていた気がします。
今ならその理由が分かります。それは、残念過ぎる「自分への思い込み」であったという事が・・・。
これを比喩的な例で表現しますと、『カギの掛かっていない扉の牢屋に入ってるにもかかわらず、牢屋に入っているから「未来も何もない」と思い込み、絶望し、扉を開けようとも考えない』状況にいると言えます。
”オイオイ”その牢屋にはカギが掛かってないよ!何で牢屋から出ないのよ?、扉を開けてみなさいよ!…と他人から見ると「いとも簡単に牢屋から出られる」事なのに、人って残念ながら自分の事に成ると、この「扉にカギが掛かっていない」事に気付けないのです。
そもそも、この牢屋は、自分が妄想で作り出している「牢屋」であるのだから、出られない訳がないものなのです。
では、何故そのような事が起こるのでしょうか?
その原因は、過去のネガティブな経験から作り出された「”自分には出来ない”という思い込み」から生じる”諦め”にあると考えています。
「自分には出来ないという”諦め“」は、自分と向き合って自己分析し、原因に対し対策を立て、改善しながら前に進んで行くという気力を萎えさせてしまうのです。そして、むしろ「見たくない、考えたくない」という気持ちが生まれ、問題から目を逸らしてしまう事になるのです。
それが「人が自ら作りだす限界=鍵のない牢屋」に閉じこもらせる「思い込み」の怖さ。…と私は考えています。
いささか、脱線気味な話に行ってしまいましたが、私自身が「雑談は苦手だ!出来そうにない!」という強い”思い込み”を持っていたから、同様にかなり多くの人が、自分自身に「雑談は不得意」と言う烙印を押し、雑談を諦めているのではないか?と心配しています。
皆様の中で、「自分は雑談は苦手、自分には出来そうにない!」という風に尻込みしている人は、これは「出来ない=思い込み」かもしれない!と一度棚に上げてしまいましょう!そして、白紙な気持ちで雑談にチャレンジしてみましょう。
でも、「どうチャレンジすれば良いのかが分からない」!と躊躇する人におススメしたいのが、この本です。答えはこの本の中に有るのです。
この本には、一流・二流・三流の雑談とはどういう物なのかが明示されています。自分はどのレベルに相当するのかが、読むだけで見えて来るのです。そして、一流の雑談力を持つ為には、どういう考え方を持ちながら実践して行けば良いのかを、「45個のメソッド」として、その手段が明確に示されています。
「雑談がうまくなりたい!」とお望みの方はこの本を読み、自分に不足していると思える項目を10個ほどピックアップして、その点に注意しながら、雑談に挑戦してみて欲しい、とこの本を読みながら思いました。
私自身も、じっくり自分の問題点を考え、10個ほどピックアップして、実践してみたいと考えています。
雑談と言う技術で、人生を楽しみながら新たな人間関係を作り出し、学び、人生を豊かな物に変えていく。
この本の内容に真面目に取り組めば、その道が開けていくのではないか?
そんな風に思いつつ、本を読み終えました。
年が明け、早いもので1月も明日で終わります。
皆様は、今年を上手くスタート出来ましたでしょうか?
私は、前回、前々回のブログ投稿でご案内致しました「ブログへの記事投稿を一月3回、10日、20日、30日に行う」という目標を、1月は実施する事が出来ました。
「内容より納期遵守を優先」と、かなりハードルを下げての目標ではありますが、まずまずの出だしになった。と思っています。
…「おい!おい!内容を差し置いてじゃダメじゃない!」とお𠮟りを受けそうですが…。
まず、納期を守りながら、少しずつ内容の質を上げて行きたいな!
そんな風に目論んでいます。
1日、1月、1年、10年が、年齢を重ねる程、早く過ぎて行くのを感じています。
そして、誰からと言う事ではなく、このままでいいの?もっと工夫できないの?と常に追い立てられる気がしています。
たぶん老年になれば、気持ちが落ち着く様になるだろう?と期待していましたが、そんな事はない様です。
目的や目標を持つ限り、その達成を早く手にしたい。…そう求めてしまうのは、年齢の問題ではないようです。
イヤ、逆に持ち時間が少なくなるに従い、焦りの気持ちさえ出てしまいます。
でも、それが人生かな?それが充実かな?
そんな気もしています。
今いえる事は、とにかく「頑張ります」。…です。
2023年1月30日記
本の明細
著書名:雑談の一流、二流、三流
著者名:桐生稔
発行所:明日香出版社
第1刷発行日:2020年3月16日
定価:1500円+税