【気になった情報】生命科学者:山中伸弥博士の「奮闘記」そして「VW」に学ぶ事

今回は、NHK2chの番組、「NHKアカデミア」を視聴して感じた事の報告です。
尚、今回の本番組の副題として、下記言葉が添付されております。

「世界で活躍する一線級の人々は、何を大切にその価値を生み出したのか?…ゆるぎない知性との出会い」

山中伸弥博士(以下、山中博士と表記)と言えば、IPS細胞でノーベル賞を受賞した、日本中で知らない人の方が少ない方ですね。ノーベル賞と言えば、世界的に価値ある業績を残した方しか受賞できない稀有の賞です。その受賞の秘密を自らが語ってくれる!。見るしかない!。という気持ちで番組を視聴しました。

本番組冒頭での山中博士の言葉:「IPS細胞が出来る迄、そして出来た後も、日々悩み、苦しみ、もがきながら、どうやって奮闘しているか、皆様にご紹介出来たらと思っています。」から番組がスタートしています。以下は、番組を視聴して気になった部分を抜粋してお届けいたします。

山中博士は、敬愛するお父様が、輸血が原因の肝炎に罹り闘病生活を送っていた事から医学に興味を持ち、又お父さんの薦めも有り、医学を志し神戸大学の医学部に進んだとの事です。

1:【学び1、2】鮮やかな転身

山中博士は、当初外科医を目指していたが、当人曰く、「残念ながら、外科医の才能はなかったようで、周りの指導の先生から毎日怒られる。…これはダメだ。と外科医としてはやっていけない。そういう思いが強くなり、このまま外科医でやっていくより研究者になりたい」と思ったそうです。

研究者になれば「父親のような、今は治療できない病気やケガを将来治す事に貢献できるのではないか?」そんな風に思って進路を大きく変えたそうです。ただ、「ある意味シッポを巻いて逃げ出した。というのも正しい表現の様な気がする。」とも言ってます。

*ここに学ぶべき事「学び1ー自分の特徴を生かす仕事をする」があると考えています。

若い時は、仕事を選択する時、自分の特徴まで考えて選択する人は意外と少ないのではないか。…と私は考えています。少なくとも私はそうでした。
経験も考えも浅い時だから、仕方がない事だと捉えています。

でも、ホンダ自動車創業者の本田宗一郎さんが推奨しているように、仕事の選択には「得手に帆あげて」の様に、自分の特徴を生かした得意分野の方が、学びは早くなり、成功する確率も高くなります。

だから、山中博士の様に、どうも仕事が上手く出来ない、どうも上手く回らない、と感じた時は、今までの自分を洗い直すチャンスと考え、「今の仕事は、自分の特徴を活かせているのだろうか?」という視点で、自分の進路を見直しすべきなのだろう、と番組を見ながら思いました。

いや、それは山中博士の転身が成功したからこそ言える「結果論だ!」。…と言われてしまうかも知れませんが、上手くいかない理由を考え、たとえみずから選択し目指してきた道であっても、「自分に合わないのではないか?」…と、再度ゼロベースに立ち「この道は自分の特徴を生かせられるのか?」という視点で自分の進む道を見直してみる。という工程を一度は取ってみる事は少なくとも無駄にはならない?と思います

見直しには、当然「自分の特徴って何?」を知る事が必要です。…この自分自身の特徴を知る方法は、現在私が読んでる本「苦しかったときの話をしようか」に自分の特徴を掴む方法が乗っておりましたので、次回の「書評」で自分の特徴を知る方法をご紹介をしたいと考えています。

*転身を決断後の「学び2ー決断後の行動力」にも学ぶ点が有ります。

山中博士は研究者に転身しようと思ってから、大学院に入って4年間研究の基礎を学んだとの事です。そして、大学院を卒業後、研究の世界の中心であるアメリカに行こう思ったそうです。ただ、4年間しか研究をした事もない無名の研究生を受け入れてくれるところがなく、30か所位に本当は出来ないような実験も、あれも出来ます、これも出来ます…と書き”私を採用してください”と手紙を送ったそうです。

その甲斐があり、何とかサンフランシスコにあるグラッドストーン研究所に留学できたとの事です。

転身を決断した後のこの行動力が有ってこその成功!…ここに学ぶ事があると感じました。思うだけなら誰にも出来る。でも即行動に移し、やり切れる人は少ない。先日TV番組「林先生の先耳学」に出演した「ドクターXの主演女優米倉涼子さん」が(少しウロ覚えですが)「遣りたいと思う人が100人いても、実行するのは10人、その中で続けられるのは1人」と言ってましたが、「やはり行動力が有ってこそ、現実が変わる」 。「やり切る事が成功の秘訣なんだな!」…と、自分の目指す事に気持ちが萎えそうな時には、自分にこの言葉をかけてやりたい!と思いました。

2:【学び3】グラッドストーン研究所所長であるロバート・マーレ―博士から頂いた”VW”という指針

マーレ―先生がある時、若い研究者を集めて「君たち、研究者として成功する為の秘訣を教えてあげる。それは”VW”」だ。と言ったそうです。

VWの意味は「VW=Vision&Work Hard」で、たった二文字ですが、山中博士にとって、とても強く心に響いた言葉になったそうです。

「ビジョンを持っているか?」と問われた時、山中博士は、イヤー「一生懸命勉強して、長い論文を書いて、たくさん研究費を貰って、偉くなりたいからです」と答えたそうです。するとマーレ―先生は、それはビジョンではない。それはビジョンを達成する為の手段だと言われたそうです。

マーレ―先生から「何のために研究しているのか?何のために小さい子供と奥さんを連れてアメリカにきているのか?」と言われてようやく自分のビジョン、何のために研究者になったのかを思い出したそうです。それは、「生命の謎を解明して、現在は治せない病気やケガを、将来治すようにしたい。」という大切なビジョンで、それ以降は自分のビジョンを忘れないようにしているそうです。

皆様、いかがですか?自分のビジョンを持っていますか?
又、持っている方は、その実現のために行動していますか?

山中博士は、本番組の締めに、「大切な事は、しっかりしたビジョンを持つことだ」と言っています。山中博士も、30歳になるぐらい迄は、はっきりしたビジョンを持っていなかったそうです。自分は何をしたら良いのかと思い迷いながら、又色々な挫折を繰り返す中で、「今は治せない病気を将来治す」というビジョンにようやく辿り着いたそうです。

今ビジョンを持たない方は、「自分は本当のところ何をしたいのか?」と自分に問いかけ、ビジョンを是非持つべきなのだと思います。「ビジョンを持っていないという事は、自分の行動を評価できる軸を持ってないという事」だと考えられます。
ビジョンという変わらない軸を持ち、それに向けて行動を続けてこそ、毎日は有意義で大切な時間になる。…本番組を見ながら、そんなことを考えました。

毎日暑い日が続きますね!
皆様、お元気でしょうか?
マスクはうまく着脱して、熱中症に掛からない様に充分注意して下さいね。
私は、家庭ではゴミ捨て担当なので外にごみを捨てに行きますが、最近はマスクなしで捨てに行ってます。
日本人は、やはり同調圧力を感じてしまうのか、マスクなしで外出する事には私も最初の内は抵抗が有りました。
でも、政府の宣伝が効き始めたのか、歩いている時にマスクなしの人を多く見かける様になり、私の中の抵抗もなくなってきました。
コロナの様子を見ようとは思いますが、外での昼食や一泊旅行にも挑戦したいと考えるようにもなりました。
このままコロナが終焉、又は下火になってくれる事を切に願っています。

2022年7月1日記

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です