【書評】東大式目標達成思考「努力がすべて」という思い込みを捨て、「目標必達」をかなえる手帳術 著者:相生昌悟
あなたは、目標達成を進めていく仕事の「型」を持っていますか?
と問われた時、「もちろんです」という言葉を返す事が出来ますか?
もし、答えに窮すようであれば、”惜しい人生”を送ることになるかも知れません。
本来仕事は、達成すべき仕事の内容にこそ集中すべきですが、自分の目標達成進行の「型」を持たないと、内容の検討以前に「どう進めればいいのだろう?」と考え込み、一向に仕事は進まず、問題解決は遅れ遅れとなってしまいます。結果として期待に応える仕事が出来ず、人の信頼を得る事もできません。
ここで躓いている人は、とにかく、まずは目標達成の思考手順を確立する事に手掛けて頂きたいと思います。そして、目標達成手順の確立以降は思考手順に迷わう事なく、問題の中身にこそ全力を傾けられるようになってほしいと思います。
では、目標達成の思考手順は、どうすれば良いのか?
残念ながら、これが正しい方法という提示は、私には出来ません。
振り返ってみると、私は、義務教育、高校教育、大学の授業で目標達成の基本を学んだ記憶が、残念ながら有りません。
もし、あなたも同じ境遇であり、目標達成の基本が確立していないなら、ここは自分の「型」を自分で作るしかありません。その際にこの本は、あなたの目標達成思考手順の「型」作りに大いに参考になると思います。
尚、この本の著者は、現役の東大生です(この本の発行時は2年生)。この本の内容を実践する事で、東大に現役で合格しました。実績は十分です。
目標達成の「型」というと「PDCA」サイクルが思い付きますが、著者は『「PDCA」には、時間感覚がない』という問題点を指摘をしています。そして、その問題を解決する為に、時間を管理する「手帳」上に目標達成の戦略を展開する事で、解決したとのことです。その事について著者はこの本で次のように書いています。
『「戦略は、努力する際に何を意識すればいいか」という事。それを「時系列で実際に実践できる形にするのが手帳」です。つまり、結果を出す事に最適化された戦略を、手帳を通して実践できる形に落し込み、それに基づいて努力する事で望んだ結果を残す事が出来るようになる。』
具体的に言うと、戦略3要素「現状分析、理想把握、方法論構築」×時間3要素「時系列:大(1か月)中(1週間)小(1日)」=9要素を手帳上に展開し目標管理をしていく方法です。尚、本には実践例が示されているので、すぐにでも導入が可能です。
東大への合格を目指すというのは、人生における一大イベントだと思います。だからこそ、それに成功したこの目標達成思考は「乾坤一擲」的な重要な目標を遂行する時は、是非とも参考にしたい目標達成体系だと感じました。
もし、これから目標達成遂行の「型」を作りたいと考えている人、そして、どうも「仕事をスムースに進められない」とお悩みの方には、一読をおススメ致します。
目標達成の思考方法=「型」を確立して、勝ち残っていきましょう!
ようやく、今回の書評で50冊目となりました。
ブログ本格開始から約1年半たったので、50冊ではあまり満足したとは言えません。
でも、気分的には、一山(半山?)越したな~と感じています。
とにかく、続けられたという事で、自分の中のマニア感がアップしたような気がしています。
使った時間の割には、実現力思考(記事)自体はあまり前に進んでいるとは言えません。
でも、基礎的になると思える本は読んできましたので、知識としては集まりつつあります。
今は自分の中で発酵させている時期なので、申し訳ありませんが気長に待って頂きたいと思います。
すべての始まりである”想い”を持つ編は、前回で一応終了しましたので、次回からは思考手順編を予定しています。
「出来るだけ生きた価値ある情報」へと…奮闘中ですので、宜しくお願いいたします。
2022年6月7日記
本の明細
著書名:東大式目標達成思考「努力がすべて」という思い込みを捨て、「目標必達」をかなえる手帳術
著者名:相生昌悟
発行所:日本能率協会マネジメントセンター
第1刷発行日:2020年9月30日
定価:1400円+税