【気になった情報】TV「逆転人生」に見る”やりたいこと”の成功事例に学ぶこと
今回は、NHK1ch、TV「逆転人生」で放映された、小柄女性服で成功を収めた田中絢子さんの成功事例について、情報をお届けしたいと思います。
自分には「やりたいこと」があるが、どうビジネス化できるのか方法が見えて来ないので、独立出来ない!。この独立に必要な「ビジネス化というハードル」を乗り越えることが出来ずに、独立を諦める人が結構多く多くいるのではないかと思っています。今回の情報は「独立して新しいビジネスを始めたい」と考えてる人に参考になると思い、お届けする情報です。
田中さんが「小柄女性服ビジネス」を立ち上げるまでの物語の内容は以下の通りです。
田中さんは、148㎝の身長に長年悩まされ、劣等感を笑顔でゴマカし暮らしていたが、このコンプレックスを何とかしたいと考えていたそうです。150㎝以下の女性は人口の約8%で、その悩みは、たとえば電車の中でつり革に手が届かない、椅子上部の棚に荷物が置けないなど多数あり、150㎝以下の身長が低い人は「社会から疎外されている」。…そう感じていたそうです。
その中でも最大の悩みは洋服で、小さいサイズ(s)を選んでもブカブカになることがほとんどで「私はハナから社会では対象外」と、とても屈辱的思いをもったそうです。確かにこれは深刻な社会問題ではないにしても、当人にとっては自分の成りたいものや大事にしたいことを大事に出来ない感覚で、「私は皆と違って理想の自分になれないものね」と自分に期待することを止め、自分を制限してしまったり、諦めることを積み重ねて来たとのことです。
転機が訪れたのは、大学二年のとき友人に誘われて参加したフィリピンでのボランティア活動「貧困地域の女子高生にお洒落を楽しんでもらう企画」に参加したことだったとのことです。参加者の8人きょうだいで身なりにかまう余裕もないアンジェリカと一緒にドレスを選び、メイクをし、更にステージで得意なダンスを披露してもらった所、アンジェリカ曰く「パワーがみなぎって来た。これが私よと100%の自信が湧いてきた」「自分を引き上げてくれて色んなことに挑戦したいと思えた」とのことだった。
その経験をし、田中さんはいつの間にか彼女に自分の姿を重ねたとのことです。田中さんの場合は「身長が低いから」好きな服を選べばない、アンジェリカにとっては「金銭的な余裕がないから」自分を表現する機会がない…という自分にない部分から襲われる自己否定的思い。そんな中で、洋服だったりメイクだったりで、自分に近付くことって凄いパワーをもらえるんだ…と気付いたそうです。
自分を表す服がないということは、自分を表す手段がないということで、鬱屈したシュールな気持ちになる。「このコンプレックスをなんとかしたい!」と考え、3年後同じく背の低い友人と話しながら決心したそうです。「私たちにピッタリな服って欲しくない?」→「欲しい!だって売ってないもん」→だよね!と会話し、彼女と一緒に小柄な女性専用のアパレルブランドを立上げることにしたとのことです。
しかし、その事を社会人の先輩に相談したところ、市場規模が小さい、ニッチ過ぎる、ビジネスにならない。…と断言されたそうです。それを聞いて不安に感じたが、止めようとは思わなかったそうです。ちょっとした生きにくさだったり、フィットしない感覚を解決するような物が、世の中に増えたらみんなもっとハッピーになれるんじゃないじゃか?「これは凄く頑張ってみたい」っていう事に出会ったのが嬉しくて、人生懸けて頑張ってみよう…とおもったそうです。
その後、自分がインターンとして働いていたIT企業の社長に相談した所、「これが自分はツラいんだ!これで他の人も多くの人が困っているんだ!」と課題を当事者が感じているし『「仮に凄い大きなビジネスにならなかったとしても、いい物を作って届けられる人の分は幸せに出来る」っていうことが、初めて事業をやったり、ブランドを作る上ではすごく大事』だから、「やってみるか‼」という言葉が後押しとなり、小さいビジネスを見越して実施は少額に、それでも直ぐにスタートし服作りを学ぶことから始めたそうです。
そういう事で始めたビジネスも3年半がたち、現在1億円/月商、インスタグラムフォロワー数19万人の規模まで成長したとの事です。
以上が、「小柄女性服ビジネス」立上げという”想い”をビジネス化に成功した田中さんの物語の経緯です。
ここから「ビジネス化出来る人とビジネス化できない人の差は何か?」「何を学べるのか?」を考えてみました。
1、自分の中にある強い渇きを諦めない
「自分に合った服がない!」ということは「自分はこう在りたいという自分が表現出来ていない事」を意味します。それは「自分が思う自分(自分らしさ)を表現したいという満たされていない欲求がくすぶり続ける事」です。でもそれを自覚し「他人に否定されても挫けない」気持ちを持てば、自分を駆動し続ける強い動機となります。
諦めたら終戦となり、ジ”エンドです。でも諦めなければ、物語は成功へ向け進み続けられます。
*学ぶべきこと:自分の中にある異和感や不満は、常識をくつがえすパワーとなる。やりたい事は実現するまで諦めず可能性を追うこと
2、マイナスをプラスに転換する積極的思考を持つ
人生には、究極的選択を迫られる”転機”があると思います。その選択で後の人生が変わる事案での選択です。本ストーリーで言えば、先輩に相談した結果言われた言葉「小柄女性服ビジネス市場は規模が小さい、ニッチ過ぎる、ビジネスにならないと断言された」時がその選択の瞬間だと思います。
多くの人が、「人生の先輩がそう言っているんだから止めよう」と諦めると思います。でも、積極的思考の人は『ビジネスにならないと人が考えるならば、その市場は競争相手のいない「ブルーオーシャン」の市場だ!』やり方次第で成功できる市場がある。…と考えると思います。
この積極的思考に関しては、サッカー日本代表の長友選手が言った言葉を思い出します。長友選手は左サイドバックのポジションを専門としていますが、ある時、相手チームにうまい選手がいて、ボールの奪い合いで負けてしまった時があったそうで、普通は、打ちのまされて気分的に落ち込むものですが、長友選手は”そこは伸びしろ”と考える…との事です。マイナスをプラス変換する積極的思考ができるから、より強度の強いイタリアサッカー、そして日本代表で実力を鍛え・適応し活躍出来ているんだ。…と秘密を垣間見た気がしました。
*学ぶべきこと:「ピンチはチャンス」と積極的思考でマイナスをプラスへ思考転換する
3、自分が動き出し、人を巻き込む行動力を持つ
「原宿で声を掛けてもらったから今の自分がある」の様に、成功話には自分を見出してくれた人との話が多く出て来ます。又「バズル」に象徴される様に、ビジネスの成功には「人の関心を集めること」でなり立って行くものがほとんどです。それだけに、自分から積極的に人にアプローチし、人を巻き込んでいく力を持つ人が成功を手繰り寄せて行く。…と考えられます。
この物語の主人公である田中さんは、「新規ビジネスの相談を先輩にする」「ビジネスを友達と始める」など、人に積極的にアプローチし巻き込んで行きます。このビジネスを立ち上げた以降も、今度は消費者に向けインスタグラムや、試着専用のお店を(期間限定ですが)などで、お客様と対話し続けて行きます。
*学ぶべきこと:人との繋がりを作る為、自分からお客様にアプローチし、声を聞きビジネスを展開する。
4、マイクロビジネス立上げの条件を満たす
ビジネスを成立させるには、幾つかの条件がある。→クリスギレボー著の「1万円起業」より。
田中さんのビジネスは、この条件を満たしている。
*末尾に照会本の明細をのせました。
(1)マイクロビジネスが上手くいくルールを満たしている
・ルール1:自分が好き・得意な事と他人の興味が重なる共通部分がある。→自分が一番やりたいと思っていて、且つ身長150㎝以下の人に望む声があり、その人数は人口の8%を占めているのでOK。
・ルール2:マイクロビジネスを誕生させる計算式「成功=情熱やスキル+有用性」が成り立つ。→情熱は十分ある、スキルは学ぶ、有用性は潜在顧客8%のニーズが予測されるのでOK。
(2)マイクロビジネス立上げに必要な三つの条件を満たしている
・要素1:自分が売る物「製品またはサービス」がある。→小柄女性服を自分でデザインし、自分で作る(中国で)のでOK。
・要素2:顧客「代金を支払ってくれる人々」がいる。→潜在需要「人口の8%」でOK.
・要素3:サービスとお金を引き換える方法「支払いを受ける手段」がある。→NET販売が出来るのでOK。
*学ぶべきこと: ビジネス立上げ時はマイクロビジネス立上げのルール・要件を満たすように準備する。
現在は、NETの世界の進化により、個人ビジネスを起業できる環境が広がり続けています。でも、多くの人にとって、いまだ企業化するのは高いハードルなのが現実だと思います。ただ、成功者をマネルことは多くの成功者が実践してきた事です。成功例を多く集め、そのノウハウをおおいにマネて、”想い”を実現して下さい。
今回分析した事が、少しでも皆様の行動への参考となり、後押しとなる事を願います。
最後に海に行ったのは一昨年になります。海に吹く風や塩の匂いそして風景は大好きで、癒されます。
由比ガ浜海岸で昼食を食べた時、トンビに背中側よりお弁当を狙われほとんど食べられなかった事を懐かしく思い出します。
そんな平和な時間はいつ戻ってくるのでしょうか?
美味しい料理をステキなお店で食べたい!
旅に出て温泉に入りたい!
美味しいコーヒーをステキな景色を前にして飲みたい!
そんな癒しの時間ばかりが、頭に浮かぶ今日この頃です。
*本日現在、新規コロナ患者数が激減しています。…このままコロナパンデミックが終了してくれることを切に願います。
2021年11月7日記
文中の照会本の明細
著書名:1万円起業 片手間で初めてじゅうぶんな収入を稼ぐ方法
著者名:クリス・ギレボー
監訳:本田直之
定価:単行本、マンガ本、文庫本有り