【書評】月3万円ビジネス 「非電化・ローカル化・分かち合いで愉しく稼ぐ方法」 著者:藤村靖之

ビジネスを最初に始める際に立ちはだかるのは、まずはビジネスモデルのアイディア出しです。
ビジネスモデルの創造が第一のハードル。
私は、そう感じています。
そして、現在私はそのハードルをクリア出来ない状態です。

私は74歳ですが、自分で何かのビジネスを始めてみたい。
自分の力で稼いでみたい。
そう思って色々な本を読み始めています。

でもサラリーマンしか経験がない私にとっては、やはり、ビジネスのアイディア出しは「かなり高い壁だ!」と感じています。
本を探してみましたが、多くの本は、ビジネスを始める為の全体像を描いてくれていますが、どうすればビジネスのアイディアが出せるのか?となると、「情報不足だな~」というのが私の正直な感想です。

そこで、多くの事業を立ち上げに関わり、実績を上げて来た人が書いて、且つビジネスを成り立たせる為の例題とノウハウが満載されたこの本を読んでみようと思いました。

この本の著者は、地方を活性化する事に尽力している方ですが、地方の問題は「地方には仕事がないから人が減り、人が減るから仕事がなくなるという悪循環にある。」と言っております。
そしてこの悪循環を断ち切る為に、「地方で、良い事で、愉しく稼ぐ」3万円ビジネスを提案しています。

この本の3万円ビジネスは、都会とは競合しないビジネスで、地域コミュニティーの仲間の知恵や協力を得、金銭的リスクが発生しないモデルに特化しています。
その意味で地方に住みたいが、「生計を維持する為のビジネスが思い付かない!」と悩んでいる人には、打って付けの本と思います。
比較的に都会にいる自分にとっては、違った主旨でのビジネスモデルとなりますが、アイディアを生み、それを実現化する展開手法が、条件は違えども参考になりました。

どうしても、本は考え方中心の抽象的内容の物になりがちですが、実際のビジネスは、具体化する事なしに先に歩き出す事が出来ません。
それだけに、ビジネス創造の具体的事例やステップが多く記載されているこの本は、ビジネスモデル構築のヒントを得る事が出来る貴重な本となります。

思い返してみると、私はビジネスのアイディアが思い付く事は有りますが、それを「事業化する絵が描けず、ビジネス化を断念してしまっている」と感じています。
そして、実現する為の筋道を描ける様になるためには、とにかく、多くの具体的事例をみる事でイメージし易くなるとも考えています。

この考えに、「そうかも」と思える人は、一度参考として本に目を通してみて下さい。

ビジネス化の壁を乗り越えるのは、高いハードルだ。
でも、だからこそ、その壁を越えた時の景色を見てみたい。
その為に、しつこく追いかけてみたい。…と考えています。

2021年7月4日記

本の明細
著書名:月三万円ビジネス
著者名:藤村靖之
発行所:㈱晶文社
第1刷発行日:2020年6月30日
定価:1550円+税


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