【書評】本は10冊同時に読め! 著者:成毛 眞
四月から1週間に本1冊の書評を投稿する、というミッションを自分に課し7週間実施して来ましたが、仕入れるべき知識の量に対し、読書量がこれでは少なすぎるという危機感を最近感じ始めています。
1月4冊として1年で48冊しか読めない計算になります。
自分に残された時間から考えるとあまりにも少なすぎる。
これでも以前の2冊/1月に比べると、倍読書出来る様に改善出来ましたが、もっと圧倒的に増やす必要があると感じ、以前に購入し読んでいなかったこの本を読んでみました。
実は、本を購入した時点で”ざっと”読んだ結果、こんな生活は送れないと半分以上諦めの気持ちが有り、本棚に寝かす事になった経緯が有ります。
では何故読もうと心変えしたかというと、この本を読む以前の一連の思考に関する本が大きく影響しています。
それは、これまでの一連の本の書評にも書きましたが、思考本を読んで「全てに対して自分の意見を持つようにしたい」という気持ちが涌いて来たことから始まっています。
意見を持つには、現象への判断力が必要、判断力を付けるには知識が必要、知識を増やすには読書量を増やさねばならないという論法から来ています。
「自分が目にする事全てに意見を持つ」には、現象に対する歴史や広範囲かつ多角的視点の知識が必要とされるが、今の自分には深さにしろ広さにしろあまりにも足りない、知識が少なすぎると感じたのが大きな要因です。
だから、もっと本を読みたい!
でもそうしたくても時間が足りない・・・・。
そこで未読のまま、眠らせていたこの本を読んで見ました。
著者の「成毛 眞」氏は、35歳にしてマイクロソフト(日本法人)の社長に就き、実績を残した方です。
その読書量は”トン単位”の量になるとの事です。
成毛氏いわく「本はあらゆるジャンルの本をバランスよく大量に読むべき」と言っています。
何故ならば、狭い読書は「自分の可能性を限定してしまう」から。
そして一見仕事には役立ちそうにない「今に関係ない本」が仕事のアイディアを生み、仕事の幅を広げてくれるから。
又、年収が高い人は、自分の価値を下げない為に、どんなに忙しくても本を読み、勉強している。
と言っています。
では、どうすれば多読が可能となるのかというと、「超並列読書」をする事。
その方法とは、リビング、寝室、トイレ、通勤用カバン、会社の机の上とあらゆる生活の場面にジャンルの違う本を2~3冊以上置き、同時・並列的に読んでいくのだそうです。
その読書時間を確保するには、切り捨てるべきもの(真っ先に切り捨てるべきはテレビの時間で、まず現在見ている視聴時間を半減し、意義ある番組に集中する)を切り捨て、隙間時間を有効に活用し「合間読み」「ながら読み」の工夫で読書時間を確保する。
本は最後まで全てを読む必要はなく、必要な部分のみを読めばよい。
そして「読書メモは取らない」。その理由は「超並列」読書術とは、異なるジャンルの本を並行して読む事で、ベクトルの全く違った情報を組み合わせて行く読書法だから、それぞれの本に分けて感想をまとめてしまったら意味がない。
そして情報は頭の中で取捨選択し、整理するものだから。
と言っています。
とにかくこの「超並列」読書術を自分で実践してみようと思っています。
ただ、とりあえずは3冊の同時読みから始め、効果とやり方を検証しながら、良ければ4冊・5冊の同時読みへと進めたいと考えております。
少し時間が必要と思えるので、その実践結果は別のチャンスに皆様へご報告したいと思います。
今の時代、意欲さえあればほぼ何でも情報が手に入ります。
やはり始めるのは若いうちに始めるのが一番です!
学びを実践する事で、知識を生きる道具や知恵に変えていきましょう。
年齢的に遅きに失したとも思えますが、私は、気付きを得ただけでも良かった!
そう捉え、多読力を身に付けるべく進めて行きたい!
そう考えています。
2021年5月23日記
本の明細
著書名:本は10冊同時に読め!
著者名:成毛 眞
発行所:㈱三笠書房
定価:533円+税