【書評】自分のやりたい事を全部最速で叶えるメソッド 高速仕事術 著者:上岡正明

約1か月ぶりに書評を書きます。

何故こんなにも書評を書くのが遅くなったかと言うと、理由は単純で、読書のスピードが遅いからです。
実は、その遅さが私の積年の悩みでした。
1か月に約2冊。それが私の通常の読書のペースでした。

今年の1月より本格的にブログを始めた事で、その悩みが依然と違い重い悩みになりました。
ブログ記事のアウトプットを行うには、やはり考えをまとめる上で本を読み、新しい情報を得て思考を前に進めたい。
でも、本を読むのに時間がとられ過ぎる為、思考と投稿の原稿作成時間が取れない。

巷では、1冊/1日を読む人が大勢いる。
なのに何故自分はこんなに遅いのか?

そんな悩みを年初より抱えていました。
そんな時、出会ったのがこの「高速仕事術」です。

まず驚いたのが、著者:上岡正明氏のキャリアの多さです。
「放送作家」を皮切りに、「会社経営者」「投資家」「MBA取得」「脳科学者」「ユーチューバー」のキャリア形成に成功しています。
その事実に圧倒され、即本の購入を決めました。

「高速仕事術」を読むに当たり、まず積年の悩み「高速読書」の項を読み、まるで自信は有りませんでしたが、チャレンジしてみる事としました。

本に書いてある高速読書のやり方は、以下の通りです。
①1冊の本を計3回読むこと(1回目15分、2回目10分、3回目5分」
②ストップウォッチを使って制限時間内に読む
③青ペンで本にメモを書きながら読む
④自分の読む目的を解決してくれる情報を探して読む

とにかく上記①を実践してみる事としました。
ただ、今回のトライは、制限時間は設けず、とにかく「1冊を読む時間を短くする事」に重きを持ちトライしてみました。
尚、上記③は、気になった所に付箋を貼る方式で進めてみました。

・結果から言いますと、1回目15分は、1日4.5時間を要しました。
・2回目は、次の日と同じく4.5時間を要しました。
 内容的には、前日付箋を貼った部分を重点的に再読しながらメモ(A4用紙7ページ)をしました。
・3回目は、前日のメモを読みながら、本書評を書きながら読みました(所要時間3時間)。

とても満足の行く結果ではない、と皆さんは評価すると思いますが、1冊読むのに半月を要していた自分の感想としては、「1冊/1日を読めるんだ!」と、ある意味驚きを持った満足を感じました。

速さを意識し、途中でメモするなど余計な中断をせず、読むことに集中すれば、1日で読めると手応えを感じました。
そして意外にも感じましたが、1冊を一気読みする事で作者の執筆意図が俯瞰出来る為からか、思った以上に内容を記億していました。

これなら、少なくとも毎週1冊のペースで読書と書評作成も可能になる。
そう感じました。
今後は、今回のトライを生かすべくしっかりと制限時間を決め、読書の時間短縮を進化させたいと考えています。

長々と自分事情を書いてしまいましたが、ここで「高速仕事術」のメインの内容をご紹介致します。
メインは二つあります。

①「フォーカス力」を上げる事
②「インプット、アウトプット、改善。=IOK高速サイクル」を回す事です。

①を説明致しますと、「フォーカス力」は、目的や課題に向かって集中する力の事です。
内容的には、何種類かの仕事を同時に動かすのでなく、一点にエネルギーを集中出来る「シングルタスク」をする事に有ります。
基本の姿勢は、以下の通りです。

・まず行動の目的を明確にする「究極のゴールと小さなゴール」を決める事で、仕事にフォーカスを可能にする。
・仕事を一点集中「シングルタスク」する事で、短い時間の集中力を高める。
・制限時間を決め(終わる時間を決め)る事で、時間の浪費をさせない。

上記の効果を出させる為のツールが以下の通りメソッドとして用意されています。

・思い立ったらすぐ行動に移せる「5秒ルール」で即、行動開始を可能にする。
・ストップウォッチを利用した「高速アタック時間術」で高い集中力を生む。
・90分の脳波周期という脳科学を組み入れた「一日90分×3セット時間術」で集中力を生む。
・「高速読書術」で高速インプットを可能にする。…などが有ります。

②を説明致しますと、基本は、「IOK高速サイクル」を回す事を行います。
これは「アウトプット、インプット、改善」を高速でサイクルさせる事で、高速で仕事を完了させる方法です。

まずはアウトプットし、そこで出て来る「問題・課題・失敗」に対し、その修正の為の情報をインプットし、即改善の手を打つ、そして又アウトプットする。
アウトプットする事から始め、アウトプットを中心にして仕事を回転させるから、無駄な行為を省け仕事が高速に片付いて行く。

そして、この「IOK高速サイクル」を回すためのツールとしては、「超集中フォーカスノート術」というメソッドが用意されています。

仕事が思うように進まず残業などで自分時間が取れず悩んでいる人、やりたい事があるのに事前準備に手間を掛け過ぎて上手く進まず、何故か一向に始められないと悩んでいる人。
そんな人に是非読んでほしいと思います。

高速で仕事が出来る様になれば、「時間が足りなくて仕事に追われる」「新しい事にチャレンジする時間を取れない」など、「時間が足りない」という積年の悩みから脱却が出来ます。

この本には、その時間不足の悩みを解決してくれる「仕事の高速処理のノウハウとメソッド」が、惜しみなく披露されています。
そしてこの本の思考内容説明は、脳科学と心理学を裏付けとした説明がなされているので、採り入れる事で自分をコントロールする武器になる。
そう感じました。


2021年3月21日記

本の明細
著書名:高速仕事術 自分のやりたいことを全部 最速でかなえるメソッド
著者名:上岡正明
発行所:㈱アスコム
第1刷発行日:2021年2月1日
定価:1500円+税



 

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