”想い”を持ってこそ全ては始まる

この投稿から、実現力の具体的思考を取上げたいと思います。
最初の課題は、実現力思考の起源、”想い”について思考する事から始めたいと思います。

1、”想い”を持つ意味を考える

”想い”を持つ事の意味を考える時、自分のターニングポイントとなった出来事を思い出します。
正確な時期は覚えておりませんが、30代後半にあるセールスマンと会った事が、一つのターニングポイントとなりました。

それは、当時勤めていた会社で、工場勤務より本社営業へ異動して数年経った時期でした。入社してから15年ぐらい経過し、営業職にも慣れてきた頃です。

そのセールスマンから「目標達成の力」という情報資料の購入を勧められました。 
値段は当時で45万円位だったと思います。

正直高い!「ムダ金になったら嫌だな」「だまされるのも嫌だな」という思いを持ちました。
でも当時は、「人生の手応えが感じられない」「自分が成長していない」…と日常に流されている自分に、”ふつふつ”と不満が高まっていました。
「何か変えなければ!」「でも何をするべきかが見えない!」と生き詰まりを感じてもいました。

考えてみると、それまでの私は自ら構想し自らの意思を持って行動する事のない人間でした。
どちらかと言うと、「環境の変化に応じて生き方を適応させる」という受身な人生を送っていました。

今考えると、「幸運な事」だったと思っています。
「何か変えたい!」という”想い”が芽生えていたからこそ、自分としては、今までだったら見向きもしなかった「自己投資」の決断に至りました。
結果から考えるとこの情報資料との出会いが、「自分をデザインし、その構想を自らの意志で実現へ向け行動する」というマインドセットへの始まりとなったと考えています。

この情報資料を読んだ後、具体的に目標設定した事は、営業職として必要と思える「運転免許の取得とゴルフの開始」です。
そして、ほどなくして、この二つは実践出来ました。

このケースでは、「何か目標設定をしてみよう」から「営業職に必要な二つの要素を身に付ける」という”想い”の発掘に繋がり、その明確な”想い”が成果として結実しました。
この当時は、”実現力”という考え方は言葉として持っておりませんでしたが、この体験がきっかけとなり、「”想い”を持つ事から、目の前の現実が変わり始める」と体にインプットされたのではないかと考えています。

今考えると、この一連の出来事が、「実現力」を身に付ける為のブログ、「実現力思考」を始めた事に影響しているのかも知れません。
この体験を下敷きとし、下記の通り「”想い”を持つ事の意味」を導き出しました。

「”想い”を持つ事」=「自分の意志で“想い”(〇〇)を実現させる行動を始めた」】という事、つまり”想い”を形にする「スタートを切った」という事を意味している。

というのが、私の考える「”想い”を持つ事の意味」です。
*〇〇には、自分のやりたい事、変えたい事などを入れます。

2、”想い”の定義について

すでに本定義については前回の投稿でご案内致しましたが、改めて確認致します。

【”想い”の定義=「何としても実現したい」という強い意志を伴い結晶化させた”想い”

私の中では、意志がない想いは、単なる「思い付き」でしかない!と区別しています。
その理由は、「何としても現実を動かす!という強い決意」を伴う意志が有ってこそ行動に魂が入るのであって、意志のない想いに現実を動かす力はないと考えるからです。
つまり「”なんとしても想いを実現させる”と決意してこそ」実現へのストーリーが動き始めるのです。

ただ「”思い付き”には意味がない」と言いたい訳ではありません。
「思い付く」のは、好奇心を起こさせる何かが対象に有りるからこそで、それに引き付けられて感情は高揚し、「それが欲しい」「そう成りたい」と欲求を作り出す、つまり「思い付き」には、好奇心の導入部という大切な役割が有ります。
その意味で「思い付き」はあくまでも感情の芽生えであり、そこにはまだ現実を動かす力はまだ有りません。

実現させるには、「思い付き」から「実現へと強く自分を動かし、形になるまで継続させる」エンジン=動機とさせる「”強い意志、強い想い”」に昇格させる事が必要なのです。

3、”想い”なくして実現という甘い果実は味わえない

”想い”を持つ事が、全ての起源。
ストーリーはそこから始まる。
私は、そう考えています。

日常に埋没し自分に目を向けなくなってしまうと、”想い”を持つ事が出来ない。
当然、眼前の世界はいつものまま、何も前に進む事がなく、現実が変わる事もない。
変化のない日常が続いて行く。
という事です。

・なんか”モヤモヤする”。
・何かつまらない。
・生きている手応えが感じられない。

こういった満たされない感情を持ちながらも、多くの人がその気持ちに陽を当てる事なく、お酒などの力を借りて強制的に自分の気持ちをシャットダウンしていると感じます。
それは、「一見幸せと思える環境:可愛い奥様やお子様に囲まれて」いても、いやむしろ囲まれているからこそ、さざ波を起こさない様、あえて考えようとしない事を選択しているようにも見えます。
私は、そう感じています。

「現状に不満を感じている!でも変わる事には不安が走る!」。
怖さが先に立ち、結果として、考える事にすら尻込みをしてしまう。
「前に進もうとする心理」VS「現状を変えたくない心理」の戦いの結果、「現状維持の力」に負けてしまう。
そして「考えるのが面倒だから!どうせ私には出来ないし無理!」と自分に言い訳し、楽な方・変わらない方を選ぶ人が多い。

では、どうすれば良いのか?
自分の気持ちに陽を当て、”想い”を汲みだして下さい。
そして「”想い”を言葉にして下さい」それが第一歩目となります。
「なんとなくというアバウトな気持ち」から、「何としても!」に気持ちを変える事が必要なのです。
まず言葉を作り、その言葉を壁に貼りだすとか目に付く所に置いて下さい。

次に必要な事は、自分自身を前に進める為に、自分の中にある作られている常識『「人は変わらない」という前提(制限)』を変える事にチャレンジする事です。
「人は変わらない、人は変えられない」という心の中に作られている前提が、「心のブレーキ」となり、自分の可能性を封殺しているのです。
このハードルは、常に弱気になる自分自身、ネガティブになる自分自身が作り出しているハードルとも言えます。

でもこの「心のブレーキというハードル」は、「人は変わる、人は変えられる」という視点を持てば、「心のブレーキ」が外れ可能性の扉が開きます。
可能性を封殺するこの「人は変わらない、人は変えられない」というハードルは、「刷り込められた思い込み」です。
その根拠は、脳科学が証明している「脳には可塑性がある」という事実に着目する事で、導かれます。

”脳には可塑性がある”という事は、何時でも”人は変わる事が出来る”事を意味します。
「人の能力は変わらない」は”神話”、その前提を書き変えましょう。
「人は変わる事が出来る!」…と、古いマインドセットから新しいマインドセットに上書きしましょう。
年齢、性別など環境や条件を言い訳にして、行動する事なく諦める事は止めましょう。

日常という現状にナイフを入れ、新しい方向へ動き出すからこそ、その方向へと現実が変わり始まる。
自分が動かずして変わる事は有りえない、新しい行動の結果が自分をそして周りを変えるのです。
「自分の感情に向き合うという手間を惜しまず」「自分の感情に向き合う事で起きる不安から逃げず」出来る事から始めましょう。
たとえそれが、赤ちゃんの様な小さなベイビーステップでも、動き始めれば、自分が変わりそして未来が変わる。

”想い”を持つから全てが動き出す!
”想い”を”形”にするから、新しい世界に旅立てる!
”想い”には、その力がある。
そう私は考えています。

column:”想い”という文字を使用した理由について
「おもう」には、漢字で「思う」と「想う」が有りますが、”想い”という文字を使用した理由をご説明します。

「想」という字を分解すると、「木」・「目」・「心」のパーツに分かれます。
そこで、「木=イメージ像」、「目=見つめる」、「心=潜在意識」と考えると、「心の中より、潜在している自分の想いを拾い上げる」事を表現するのにフィットすると感じ使用しました。
パーツを使って表現をまとめると、
『自分の「心=潜在意識」に「目」を向けて覗き込み、そこにある「木=イメージ像=想い」を描き、取り出す』。

つまり、『「想い」とは、心の中に潜在している「望み」に目を向け、探り出し、「像」として取り出したもの』。
とイメージ出来るので、”想い”という文字を使う事を決めました。

やりたい事、願い、憧れなど
隠れている”想い”を発掘しましょう。

2021年3月14日記

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